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児童相談所の使命とは?

★児童相談所の使命とは?

 いったい児童相談所の仕事とは、また与えられた使命とは何なのだろう。それは虐待を防止すると同時に、問題を抱え分裂した家族を再構成し、健全な家族の形に指導していくことであるはずだ。このケースにおいてなら、たとえばこういう指導がなされれば済む話ではないのだろうか。
「あなたの教育論はよくわかりました。しかし現代の常識に沿って考えるなら、児童相談所の立場としては虐待の可能性ありと判断せざるを得ません。なぜならわれわれは家庭の深部まではわからないからです。ですから教育論は後日の話としてとりあえず目に見える体罰をやめてください。この指導にもかかわらず延々と体罰を続けられるのであれば、われわれは一時保護に踏み切らざるを得ない」
 もちろんこのような指導など一切されることもなく、実際に行なわれたのは前にあげたような、何の通告もない、強制一時保護からの完全隔離だった。
 体罰が虐待であると考える人の立場に立ってさえ、児童相談所のやり方には疑いがあるはずなのだ。親が知らない間に拉致された後は、5年以上一回たりと会うこともできず、児童精神科医に投薬されている可能性が高い(現在、子どもがどのような処遇に置かれているかは、資料請求してもわからない)。
 今、この本を読んでいる方の中には、子どものころ、悪いことをしたとき、ゲンコツされたり廊下に立たされたりバケツを持たされたり、定規で叩かれたりほっぺを叩かれたりつねられたり正座させられたりした人が数多くいるだろう。このケースに照らし合わせれば、それらはすべて虐待と判定され、おそらく拉致されて何年も、親と面会することもできないようになってしまう。
 これが民主主義をうたい、自由をうたい、憲法の精神などをうたう国で起こっている現実なのか。
 もしあなたが子を育てている親ならば、あなたがなしている行為は、明日には虐待と認定されるかもしれない。そんなシステムをあなたは許容するのだろうか?
「そんなのは極端なケースでしょう」――そう多くの人が思うはずだ。私も最初はそう思ったからだ。こんなことがおおっぴらに平然と、しかも児童相談所という公的な機関によってなされるわけがない、と。しかし、事実はそうではない。

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