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児童相談所に相談に行っていたら…

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★児童相談所に相談に行っていたら…――ケース④

 被害児F君は不登校児であった。両親はF君の不登校を改善すべく相談するために児童相談所に通所していた。助言されたことを真に受けて実践していたがF君の問題はまったく解決されないどころか悪化していった。
 そしてF君は不登校に悩んだ末、とうとう自殺未遂を起こしてしまう。F君は幸い一命をとりとめたが、そのまま病院へ入院することとなってしまった。
 その際、児童相談所職員から「F君の精神的ケアを行なうため」と説明をされ、一時保護が決まった。この一時保護に関しては両親もF君の精神的回復を優先するとして逆らうことなく同意していたので、児童相談所もF君と両親の面会を禁止しなかった。
 児童相談所は一時保護を病院に委託する形をとったが、怪我が回復すると同時にF君を児童相談所の一時保護所に移した。この頃から児童相談所の対応はおかしくなる。
 まず、不可解な一時保護の延長が行なわれた。通常、一時保護の期間は原則2カ月であり、特別の理由が無ければ一時保護は延長してはならないし、一時保護期間の2カ月を越えて保護が必要な場合は入所措置に切り替えねばならない。
 入所措置に切り替える場合は両親の許可が必要だが、両親が入所措置に反対している場合は、児童相談所が家裁に審判を申し立てて家裁の許可を取り、「入所措置」に切り替えればよい。F君の場合は、両親が一時保護も入所措置も両方とも同意しているため、児童相談所は家裁の許可を得る必要がなく家裁の審判の結果を待つ必要もないので、即刻入所措置に切り替えることができる。
 しかし児童相談所は一切の延長理由も示さずに一時保護を30日以上も延長し、入所措置に切り替えるのを拒み続けた。その間、児童相談所は、なぜか「入所措置」に対してすでに同意しているはずの両親に対して、何度も何度も「入所措置への再同意」を迫り続けた。
 この不可解な児童相談所の対応は、F君の両親の入所措置に対する「子どもの精神的回復を図るため」という「同意理由」が気に入らなかったためであり、児童相談所は、自分たちの公務実績のためだけに「虐待対応件数」を計上する必要があった。また被虐待児を保護することによって付く予算を確保しなければならない。そのため児童相談所は、虐待対応件数を稼ぐために両親に対して、F君に対する虐待をでっち上げ、「自分が虐待をしてしまったから入所措置を認める」と虐待を認める同意をさせたかったのである。
 しかしF君の両親は虐待など行なっていないから、虐待を認める発言をしない。そこでついに児童相談所は、本来ならまったく必要のないはずの「入所措置の許可を取る審判」を「両親の虐待のため、入所措置が必要」として家裁に対して申し立てを行なった。児童相談所は、自分たちの思いどおりにならない両親に対して腹いせ的に、F君との面会をも禁止してしまった。
 結局、家裁はF君の両親が入所措置に同意していることを理由に、「両親が入所に同意している以上、家裁の承認を必要なく、入所措置を行える」と判決し、児童相談所の申立を却下した。またこの審判において家裁は、F君の両親が虐待していることを容認しなかったのだ。
 家裁の判決によれば児童相談所は、F君と両親の面会禁止をする必要は一切ないことになる。しかし児童相談所は「F君の精神的回復のためには両親との面会制限が必要」として、児童相談所の独断によって強引に両親とF君との面会禁止を継続を決定、両親は2年以上にわたってF君と会えていない。
 F君は収容された施設において「モチベーションが落ちたため」と児童相談所と担当医師の安易な判断を受け、両親の意志をまったく無視して抗鬱剤を処方され飲まされ続けている。

 まさに子どもの不登校を児童相談所や児童精神科医に相談しても、無意味どころか廃人化されていくという典型的なパターンであろう。このようなケースは珍しい話ではない。
 このケースで典型的にわかるのは、「一時保護」の目的とは、子どもをよくするためとか、落ち着かせるためとか、家庭の融和を図るためとか、そういう目的ではまったくないことだ。「一時保護」は児童相談所にとって数字と予算を確保するための手段であって、その達成のためには子どもが廃人になろうが死のうが、家庭がどれだけ崩壊しようが知ったことではない。まさに精神医学、精神病院と同じ理屈の構図がここにも存在する。

子どもの手当

★ひどいいじめを受けたCちゃん――ケース⑤

 被害児Cちゃんは保育園、小学校と通じて友人からの酷いいじめを受けていた。
 いじめのストレスでCちゃんの様子がどんどんおかしくなっていったことから、Cちゃんの母親は、市の相談センター(仮称・児童相談所とは別の機関)にCちゃんの受けているいじめの相談に行った。
 すると相談センターはいじめを解決する方策をまったく示さないで、「Cちゃんが精神的におかしい」と一方的に決めつけて、母親にCちゃんを精神科医へ受診させるよう勧めた。
 母親は相談センターの指示に従い、Cちゃんを受診させたところ、「鬱病」と診断され、その日のうちに薬を処方された。
 しかしCちゃんのストレスの原因はあくまでもいじめが原因と考えられ、薬で解決するものではない。Cちゃんはその後も、学校の先生が家まで迎えに来て、いじめがまったく収まっていない学校に無理やり登校させられていた。鬱病の薬を飲み続けながら……。そしてとうとうCちゃんは学校でのいじめのストレスに耐えられなくなり、母親に対しても毎日のように暴れるようになってしまった。
 困り果てた母親はCちゃんを早期に病院に入院させたいと考えたが、その病院の医師から「児童相談所経由でなければすぐには入院させられない」と言われた。仕方なく母親はすぐに児童相談所に相談した。すると、病院からすぐにCちゃんの入院を受け入れる連絡が来たため、入院させることにした。なお、この入院に関しては、児童相談所が病院にCちゃんを一時保護委託するという形がとられたので、Cちゃんに関しての母親から病院への質問や照会はすべて児童相談所長経由とされてしまった。その後、Cちゃんに対する診療内容、病状の推移について児童相談所から母親には一切説明されることはなかった。
 入院後のCちゃんの精神状態は好転するどころかますます悪化していき、トイレに行かないで大便を漏らすようにまでなってしまった。これはCちゃんが、大量の薬物を投与された結果、精神活動が著しく阻害された結果だと考えられる。
 そしてその後、母親のもとに突然児童相談所から、「虐待の疑いがあるため一時保護を延長する」との通知が送られてきた。その通知に書かれている虐待の内容というのはまったく驚くべきものだった。
「診断の結果、Cちゃんの処女膜が破損していることが確認され、Cちゃんの兄による性的虐待(レイプ)が疑われる」
 Cちゃんが入院する前も普段の生活の中でCちゃんと兄が二人きりになるような状況はなく、夜は母親とCちゃんは毎日一緒に寝ていた。またCちゃんの兄は成人であり、もしもCちゃんが成人の兄にレイプされたのが事実なら、処女膜破損程度では済まない。
 しかし児童相談所は事実調査を一切することもなく、実態の矛盾点も調査しないまま推測だけでCちゃんの兄をレイプ犯と決めつけた(しかし、なぜかCちゃんの兄を警察に告発していない)。Cちゃんは家に帰りたがっているが、児童相談所はそんなCちゃんの意志を無視し続け、Cちゃんを「保護」し続けている。そして、Cちゃんは病院にてリスパダール等の大人でも耐え難い副作用のある劇薬を投与され続けている。

 このケースも私がずっと相談を受けて来た精神医学、児童精神医学の詐欺犯罪が、児童相談所と一体化して行なわれたものである。
 児童精神医学においては子どもにおける精神的諸問題は、ほぼ必ず周囲の問題ではなく子どもの精神的異常として処理される。これは処理能力が低く精神的諸問題に陥りやすい子どもを、さらに叩き落とす所業である。
 しかもそこには必ず精神薬が付いて回る。大人でさえ飲めば副作用、依存症、記憶や認知障害その他、さまざまな苦痛をもたらす劇薬、毒物を、容赦なく子どもに投与する。
 これらの行為を行なうゆえんやその背景についてはこの本で示すより、『精神科は今日も、やりたい放題』『大笑い!精神医学』などで、精神医学の目的について理解してもらう必要があろう。
 要するに現実として児童相談所の中に精神医学の観念は深く入り込み、家庭を崩壊させるという精神医学の目的を着実に遂行し、子どもが生きようが死のうが関係なく利益と支配のために投薬と監禁を継続するのである。
 もちろんこのケースでは性的虐待の事実など認められないが、児童相談所はその証拠を提示することもなく、一方的に決め付けている。これは日常的に行なわれている児童精神科医と児童相談所による真の虐待といえよう。

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